東京観光記【本のところ】
7月末から1人東京へ遊びに行ってきました。三日ほどあちこち見て回った感想を分けてまとめようと思います。まずは「本のところ」。
・梟書茶房
twitterでその噂を聞いてからずっと気になっていたお店です。名前が「書茶房」となっているのは書房と茶房が融合しているところから。
初めてこのお店のことを知った時、一番惹かれたのが表紙の見えない本の販売スペース。
こういう風に本にカバーが付いた状態で袋綴じされていて、それぞれ下の写真のように番号と本の紹介分が載っています。
買って開けてみるまで中身がわからないワクワク感。(ちなみに写真の本は「あしながおじさん」でした。)
読書好きの方はもちろんですが、何か本を読みたいけどどれから読んでいいかわからないという人(僕のような)にぴったりの場所だと思います。図書館に並んでいる本の表紙を眺めてもよく分からず、どれから手に取ろうか迷うってことがよくあるのですが、隠されていることでむしろ選びやすいと感じました。紹介文でおおよその内容はわかりますし。
喫茶の方にもたくさん本が置いてあって(販売用ではなくその場で読める本)その気になれば一日中いられるような場所でした。
喫茶では伝票の代わりに鍵が渡されて、帰りはホテルのチェックアウトっぽくなります。
あしながおじさん初めて読みました、ああいう話だったんですね。足の長い変な人の話かと思ってました。間違ってはなかったですが。
自分で本屋に行ったとしてもあしながおじさんを手に取ることはなかったと思うと、そういう出会いができるのは面白い場所だと思います。注文しませんでしたが、コーヒーとその時のおすすめの本一冊が出てくるセットなんかもありました。プレートの上にコーヒーと本が載って運ばれてくるのは、なんだか不思議な景色でしたよ。気になる方は調べるか、是非現地へ行ってみてください。是非、是非!!!
・BOOK AND BED
ちょっと前に京都にもできて、僕の中で話題になったところ。「泊まれる本屋」がコンセプトで本棚の中にベットがある、秘密基地のような宿です。消灯AM2時、チェックアウトAM11時とかなりゆっくりできる宿なので、本片手にのんびりと過ごしました。
梯子を登ったところがそれぞれの睡眠スペースになっています。「隠れ家」「秘密基地」のような空間が好きなので、ホームページ見ているだけでワクワクしました。でも隠れ家を自称する居酒屋は苦手です。
枕元には「Have a book night」の文字。
天井まで本がたくさん。
ソファースペースではお酒も飲めます。ロゴが映るようにすればよかった。
飲みながらスタッフさんと話をしていると「余っているので良ければどうぞ」と、ほかのスタッフが海外旅行のお土産に買ってきたというドリアン味のクッキーを頂きました。
「においがきついっていうけど、ジンギスカンや納豆みたく苦手な人が言ってるだけで実際そこまでなんじゃないの?」
などと思っていた時期が僕にもあったわけですが、そんな甘い考えを打ち砕くクッキーでした。
なんでしょうあの香り、生ごみとも違う、、、齧った瞬間に口の中いっぱいに広がる違和感。何より救いがなかったのは、香りは強烈だったのですがクッキー自体の味は「ザ・海外のお土産」という感じのうすーい味だったことです。
ドリアンは「においはきついけど味はおいしい」と聞きます。匂いという高い壁を越えればそこに素敵な大地が広がっているわけですが、ドリアン味クッキーの壁の先には砂漠しか広がっていませんでした。
いつか本物のドリアンに挑戦して、自分の中のドリアンの評価を正しくしたいと思います。
あんまり本の話していませんが、それぐらいドリアン味クッキーが衝撃的だったってことで。
・「何者からかの手紙」
神保町いちのいちで売っている、ポストの中に入っていた誰かからの手紙。
ロボット・理容師・ひつじ、、、送り主は様々。封を開けると懐かしい(個人差)わら半紙に書かれた手紙が。
この手紙は自分あてのものなのか、偶然ポストに入っていたのか。いろいろ想像を膨らませながら読みました。手紙というかちょっとした小説を読んでいる感じです。しかも一つ150円、お安い。
呂古書房という豆本専門の書店が神保町にあり、そこに行く途中で見つけた商品です。神保町も初めて行ったのですが、すごくいいところだと思いました。古本屋が並ぶ中にカルタやおもちゃのお店があったり、観光案内所では自分の行きたいスポットを表示した地図を作れたり、、。うまそうな飯屋も多かったのでまた遊びに行きたいと思います。